文谷 有佳里 ・松村かおり展「線を描く。」

文谷 有佳里 ・松村かおり展「線を描く。」

皆様におきましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
平素よりマサヨシ・スズキ・ギャラリーに格別なるご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、マサヨシ・スズキ・ギャラリーでは、文谷有佳里・松村かおりによる2人展「線を描く。」を開催いたします。

( 線を引く)( 線で描く)ではなく、展覧会タイトルを今回「線を描く。」としたのは、2 人の絵画が何かのイメージを線によって表現しようとしているのではなく「線」そのものを描こうとしている様に感じたからです。

文谷の言う「手の書き癖から生まれる線を自由に走らせ、それらを描き進めてゆく中で生まれてくる構造によってひとつの画面にまとめる」とあるように無意識の中から生まれる自由で清らかな線。 美しい線こそが美しい絵画ではないのかとさえ、2 人の作品から感じざるを得ません。

文谷の指先から描き出される繊細なモノクロームの線と松村の体全体から描かれる、大らかで色鮮やかな線。全く対照的な2人の線の世界を是非この機会にご覧下さいませ。

また6月18日( 土)には作家を招待してのオープニングパーティーをささやかながら開催いたします。どなた様でも参加して頂けますので是非お越し下さいませ。

敬具

2011年 6月吉日 鈴木正義