岡本光博・アストロ温泉

青花 実存南画/関智生展

青花/実存南画とインスタレーション
関 智生(せき ともお) 

 

青花/実存南画 

出品するタブローは、眼の前に在る対象を戸外(こがい)で描いた。これらを「実存(じつぞん)南画(なんが)」と呼んでいる。葉むらなど対象をドットで表現する墨絵――東洋の南画の方法論に準じ、自然主義的な態度で描かれたそれは、私自身の存在を問うているからだ。
現象学に準ずれば、私/作家が存在しなければ風景は存在しない。眼の前にある風景は、私自身の風景である。私が風景を見る、風景も私を見る。あたかもそれは、鏡の前で自分自身を見る行為に近いといえよう。
一期一会といえる風景を現場で表現することこれが、「現象学/実存主義」を体現する「実存南画」と考える。そこにはポスト・モダニズム以降、コンテンポラリーアートのキーワードになるであろう、「事実性」と「記録性」というテーマも孕む。

 

msgのインスタレーション

「オブジェクト(客体)であり絵画」 である「青花/実存南画」を、ミニマルアートの手法で展示し、「演劇的」体験と「絵画的」体験、2つの系を同時に提示したいと考えている。
msgの地上会場のインスタレーションは、同一スケールの「矩形のキャンヴァス(オブジェクト<客体>)」――20号、8号を、それぞれ2つの塊にして上下2列に同一間隔で並列させた。
「矩形のキャンヴァス」側面4面の全てに、マスキングテープを施し、約半分に至る面積までイメージを描き、残りをキャンヴァス地のままとした。これにより、「イリュージョン(描かれた)なスペース」と「リアル(オブジェクト<客体>)なスペース」をキャンヴァス側面に並列させ、拮抗させたいと望んだからだ。
インスタレーションでは、ドキュメントフィルムを断片的に観るような「演劇的」体験(マイケル・フリード)と、作品1点では、瞬間的に絵とコミュニケートするという絵本来の「絵画的」体験(クレメント・グリーンバーグ)とを、観者が感応することに期待する。

 

*インスタレーションにおいてギャラリーオーナー鈴木正義氏に、アドヴァイスを仰いだ。ここに謝意を表したい。

cf. 拙稿、「浅野弥衛頌 客体的絵画であると同時に非再現的絵画であること」、『リア30』、2013年


2020年4月11日(土)〜5月3日(日)
開廊時間/ 12:00 - 19:00[毎週月・ 火・水曜日休廊]

※初日4月11日(土)オープニングパーティ中止
予定しておりましたパーティは、昨今の新型コロナのため
取りやめることになりました。
展覧会は開催しておりますので体調にお気を付けてお越し下さいませ。