2017 年10月21日(土)- 11月12日(日)
開廊時間/ 12:00 - 19:00[毎週 火・水曜日休廊]
※1 0 月28 日[ 土] は臨時休廊させていただきます。
栗木義夫/ 絵画の輪郭[ ギャラリー1 階]
彫刻家にとっての絵画の問題とは何か?絵画は突き詰めると線で描くのか?
面で書くのか?の二者に分かれるように考えられる。
彫刻に輪郭は存在しない。存在するのは彫刻の「端」や「境目」
そして「マス」であり、私達が存在する3 次元では、2 次元の輪郭は存在しない。
栗木義夫にとっての絵画は、3 次元の彫刻と2 次元の絵画制作を同時に行うことに
より、形が出来上がる根源的な成り立ちについて追求しているのかもしれない。
新シリーズ「青花」は、天然岩群青を用い、名の由来となる中国の陶磁器の色彩と世界観を、現代に表現したいと願った。
栗木清美/ 絵画の残像[ ギャラリー地下]
栗木清美の絵画に現われるイメージは白い光の影である。しかし、その影を映し出す
具体的で固定的な対象物は、そこには存在しない。
他人には確認できない作家の身体の中にのみ存在する対象物は、栗木清美の
イメージの産物である。しかし、それは目を閉じて、しばらくして目を開けた
瞬間に一瞬のみ表われる残像のような物かもしれない。