国島征二/記憶の集積

国島征二/記憶の集積

2020年11月28日(土)〜12月13日(日)
開廊時間/ 12:00 - 19:00[毎週 火・水曜日休廊]

国島征二の創作活動の中で、きわめて重要な仕事として
「Wrapped Memory」という作品シリーズがある。
このシリーズは1960年代末ごろから試行的に始められ、やがて70年代中頃からは継続して作られるようになる。
1点1点は国島と世界の交流の記憶の断片として或いは国島の生存の証として
瞑想的で静寂な存在感を讃えている。
そこには国島が歩んできた人生、物語が間違いなく記憶されている。
アートは自分の生き様である。と国島は強調している。
アーティストも1人の人間である。アートとは人間として、
どう生きたかが問題であると、これらの作品は主張しているようである。
この自己への頑固なまでの問い掛けが、国島を真正のアーティストにしているのかもしれない。